2020

東京オリンピックまでに東京はどう変化していくのか

オリンピックの開催までに様々な変化が見込まれる東京ですが、実際にどの程度の変化が生じるのでしょうか?

オリンピック開催地に求められる基準は高く、それゆえに施設や交通に関する多くの変化が生じることは確かです。
またこれまでオリンピックが開催されてきた土地は便利でモダンな街へと変化してきました。

そのことを考えると東京もこれまで以上に便利、かつモダンな街へと変化していくことと思われます。それでは具体的に2020年に開催される東京オリンピックに向けてどのような計画がなされているのか、そのいくつかをピックアップしてみました。

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東京オリンピックまでの東京の変化

施設

1964年に開催された東京オリンピックではメイン会場として使用された国立競技場ですが、老朽化、そして2020年のオリンピック開催を理由に建て直しが計画されています。

当初は開閉式の屋根を採用したモダンなデザインに生まれ変わる予定でした。しかし莫大な費用がかかることからデザインの見直しがなされています。また2019年に行われるラグビーのワールドカップの会場として使用するための建設計画が立てられましたがこれが白紙となり、翌年に開催されるオリンピックに間に合わせる形での工事がなされる予定です。

それでも国立競技場が新しくなることは確実で、新国立競技場と名づけられることも決定しています。東京の中心ともいえる新宿区の名物の一つに近々大きな変化が生じるのは確かです。

また多くの人で日々賑わう渋谷区にも大きな変化が見られる予定です。2012年にグッドデザイン賞を受賞した複合商業施設、渋谷ヒカリエに続き新たなビルを建設予定です。
このビルは高層部にはオフィス、そして中低層部には渋谷ヒカリエ同様に商業施設の設置を計画しています。これは東京オリンピック観覧のために世界から集まる外国人による集客を狙っての計画です。また1階にはバスターミナルを導入し、空港からのリムジンバスの発着場も設ける予定となっています。

このような計画も海外から日本を訪れる人たちにとって大きなメリットとなるはずです。また渋谷区では渋谷駅からこれらの施設につながる歩行者デッキの整備を行う予定です。渋谷の街がより便利に、尚且つおしゃれになることは間違いありません。

オリンピックの開催に伴い、最も大きな変化が見られるであろう東京都内の場所の1つは晴海地区です。この地区には東京ドーム94個分の広さの選手村が建設される予定です。またオリンピック終了後に選手村を有効活用するための非常にクレバーなアイディアが採用されています。

大会後、選手の宿舎として使用された高層マンションは改装されて販売、もしくは賃貸マンションとして貸し出される予定です。また選手村の敷地内には学校や商業施設も建設予定で、将来ここが一つの生活空間となります。

またお台場付近ではゴミの埋め立て地に植樹をして森を作る海の森プロジェクトが行われています。このプロジェクトは東京ドーム約19個分の広さの土地に対して行われており、近い将来ここが緑で埋め尽くされます。このように東京を美しくするための計画も着々と進行しているのです。ちなみにこの付近で2020年東京五輪のパラリンピックのカヌー、そしてボート競技が行われる予定です。

交通

2020年開催の東京オリンピックで使用される競技会場は半径8km以内に集中しているために、移動は比較的楽であることが見込まれています。
それでもよりわかりやすく、尚且つ安全に移動ができるよう、様々な計画が予定されています。

まず東京オリンピックまでに首都圏の鉄道各社でホームドアを設置する動きが広がっています。ホームドアとは地下鉄の車両とホームとの隙間に人が落下してしまうのを防ぐ目的で設置されているもので、車両がホームに到着してストップした後に開き、乗客は車両に乗り込むことができます。オリンピック開催時は多くの人で地下鉄の駅が混み合うことが予想されます。このホームドアはそのような状況を踏まえた適切な処置であるといえます。

また大会中は混雑が予想されるJR渋谷駅は現在2つに分かれている山手線の内回りと外回りのホームを1つにまとめ、埼京線のホームを山手線のすぐ隣に設置して移動を楽に行える計画を立てています。たくさんの路線が入り混じる渋谷駅でこのような計画が予定されていることは、混乱を避けるのに大きく役立つはずです。

またJR山手線では新しい駅の誕生計画が発表されました。この駅の所在は品川駅から田町駅の間で、京浜東北線用のホームも設置される予定です。実に山手線に新しい駅が誕生するのは40年ぶりのことで、オリンピック開催に伴って駅前には広場やパブリックビューイングが建設予定です。

また駅周辺には東京ドーム約3個分の敷地を利用して商業施設やオフィス、そしてホテルやマンションなどの複合ビルを多数建設する予定です。しかしこれらのビルに関しては10年から15年を目処として建設されることが予定されており、オリンピック後にこの周辺が栄える計画となっています。

このようにオリンピックを境に、東京の街が再び生まれ変わろうとしています。確かに物価や地価の上昇を招く恐れもありますが、東京がさらに世界から注目されるきっかけとなることに間違いはありません。

2015年段階では様々な問題が出てきて、本意ではない注目の浴び方をしている東京オリンピックですが、2020年までこういった事をポジティブに楽しんでいけたらいいですね。

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