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海外の銀行に口座を開設するにはどうすればいい?口座開設方法と注意点

万が一日本が経済的に不安定になったときに備えて、海外に資産を移しておきたい。
海外の株式などに投資したい。日本の銀行よりも高い金利が受け取れる。

以上のような理由で、海外の銀行に口座を開設する人、また、開設したいと考えている人は多いようです。
どうすれば、海外に銀行口座を作ることができるのでしょうか?

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海外に口座を解説するには?

どこに口座を開設すればいい?

世界には色々な国や銀行、通貨があります。どの国のどの銀行に口座を開設したらいいか、迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。
口座を開設するところについては、単に金利の高さだけではなく、様々な観点から検討するべきでしょう。
国家や銀行自体に信頼性があるかどうか、入出金がしやすいかどうかなど、注意すべきポイントは多くあります。
場合によっては銀行のある現地に行かなければならないこともあるので、日本からの距離が重視されることも多いようです。

なお、海外の銀行に口座を作る際、一般的には「オフショア」と呼ばれる地域に開設することが多いと言われています。
税金が非常に安い、もしくは税金がないなど、意図的に租税環境を優遇している地域を指して、「タックスヘイブン(租税回避地)」と言います。オフショアは、タックスヘイブンとほぼ同義語として用いられる言葉とされています。

日本人が海外口座を作る際、人気が高い地域として挙げられることが多いのが、香港とシンガポールでしょう。
どちらもオフショアであることに加えて、日本から比較的距離が近いことが、人気の理由のようです。

口座を開設するためには?

海外の銀行に口座を開設するための方法として、まずは銀行のある現地に直接赴くことが挙げられます。
しかし、銀行によっては、郵送などの通信手段のみや、インターネットを通して口座を作れるところもあるようです。

直接現地に行くケースについては、海外の銀行に口座を作ることを主目的としたツアーを利用する人も多いようです。
現地の窓口でのやりとりや、トラブルがあったときのサポートなどが受けられることを、心強く感じる人もいるでしょう。
ただし、ツアーを提供している先が、信頼できる業者かどうかの見極めが重要です。暗証番号などの重要な情報を開示することもあり、万が一にもそれらを悪用されることがあってはいけません。

ちなみに2015年6月、金融庁が海外の銀行での預金口座開設の勧誘に関して、注意喚起を行っています。それによると、手数料などを詐取する詐欺であるケースが少なくないとのこと。
仲介業者などを利用したい場合は、注意深く選定する必要があるでしょう。
なお、日本国内の銀行でも、海外の銀行への口座開設を取り次ぐサービスを行っているところがあります。日頃から利用している銀行の提供するサービスであれば、安心して利用することができそうです。

口座の開設にあたって、必要となる書類や条件もあります。
以前は、パスポートだけあれば気軽に開設できる、という時期もあったようです。しかし最近では、非居住者が口座を開設するための条件は、厳しくなっていると言われています。
運転免許証など、特定の身分証明書の提示を求められることもあれば、現地に居住している人や、その銀行と一定期間以上の取引をしている人の紹介がなければ開設できない、というケースも。
また、現在取引している銀行との取引実績を証明する、「バンクリファレンス」の提出を求められることもあるようです。
日本の銀行には、バンクリファレンスを使用する習慣が浸透しておらず、発行してもらえない場合も多いと言われています。この場合、代わりになる書類を用意するなどの対策をとる必要があるでしょう。
なお、口座を開設したい銀行によって、必要な書類や満たすべき条件の内容は変わってくるようです。

注意したいこと

海外に口座を作る際に、いくつか注意しておきたい点があります。
ここではそのうちの数点、特に口座を作った後に関することをご紹介しましょう。

まず、開設した口座を放置しておいてはいけません。
海外の銀行の場合、口座に最低預入金額が設定されていることが多いと言われています。
一定期間、この金額を下回ってしまうと、維持管理料を取られる決まりになっている銀行が多いようです。その維持管理料も引き落とせない残高になってしまうと、口座が強制的に閉鎖されてしまうことも。
このほか、一定期間お金の出し入れがなかった場合、休眠口座と見なされてペナルティが課されてしまう、というところもあるようです。
口座を開設する銀行の規約などを、よく確認しておく必要があるでしょう。

また、口座を開設した銀行と、開設後もやりとりをする場合が考えられます。向こうから連絡があるだけでなく、何かトラブルがあった際は、こちらから電話などで問い合わせることになるでしょう。
日本語のできる担当者が常駐している場合を除いては、このようなやりとりは、英語で行われることが多いようです。
英語での書面が送られてきたり、英語で電話がかかってきたりすることになるので、その点は念頭に置いておく必要があるでしょう。
ネイティブ並みに英語ができる必要はないようですが、「まったく英語ができない」という人は、口座開設について少々考えた方がいいかもしれません。
インターネット上では、口座開設などにあたって有用な英語のフレーズが、多く紹介されています。このような情報を事前にチェックしておくと役立ちそうです。
なお、口座開設をサポートしてくれる業者によっては、開設後もアフターサービスを受けることができます。ただし、アフターサービスが有料になることもあるようなので、注意が必要です。

海外銀行への口座開設は、リスクヘッジなどのために有効だと言われています。
しかし「開設すれば終わり」ではないことを、きちんと理解しておくべきでしょう。
実際に、口座を開設してはみたけれど、結局使いこなせずに凍結されてしまった、というケースも少なくないようです。
開設後の管理のことも踏まえて、海外銀行の口座が自分にとって有用かどうか、事前によく検討した方がいいでしょう。

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