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はじめての人間ドッグ。どんなグレード・検査内容がオススメ?

人間ドックは、病院や診療所で体の各部位の精密検査を受け、病気や健康度などをチェックする健康診断の一種です。自覚症状があったらではなく、定期的に行うものとされています。

人間ドックを受けることで、自分では気づかない健康上の問題に気付いたり、医師から生活習慣などについて、指導してもらったりすることができるでしょう。

とはいえ、はじめて人間ドッグに行くにあたっていろいろとわからない事が多いと思いますので簡単にまとめてみたいと思います。

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人間ドックのグレードは幅広い

人間ドックの内容は様々で、そのグレードによって受けられる検査が変わってきます。
価格も、手頃なものでは2万円台から、高価なものでは100万円超のコースまでと、かなり幅があります。
人間ドックを受ける病院によって、その内容や費用は違います。具体的な内容は、各病院に確認する必要があるでしょう。

もっとも一般的で安価なものは、生活習慣病全般のチェックとスクリーニングを行うもののようです。
身長や体重などを測る身体計測から、コレステロール値や血糖値、尿酸値などを調べる血液検査、加えて検尿、検便、眼底検査、胃部X線や内視鏡検査、胸部X線、心電図、腹部超音波、問診などが、これに含まれることが多いでしょう。
このような人間ドックには、半日から1日ほどかかるものが多いようです。

より費用の高い人間ドックになると、検査することのできる項目が増えます。
宿泊施設を利用し、2日以上かけて行う場合もあります。
グレードの高い人間ドックの場合、たとえば同じ血液検査でも、一般的な検査では調べてもらえない項目まで、調べることができます。

あらかじめ検査内容が決まっているものもありますが、基本的なコースに、自分が調べたいと思う検査項目を、オプションで付けられる場合もあるようです。
「脳ドック」や「心臓ドック」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。たとえば基本的なコースに、頭部MRIなどをオプションとして付けた場合、脳ドックと呼ばれることがあるようです。
また、乳がんや子宮がんなど、女性特有の病気について検査を受けられる人間ドックは、「レディースドック」と特に呼ばれているようです。
自分の生活習慣や性別、家族の病歴などから、特に気になる病気がある場合は、その病気について調べられる検査を盛り込むのがよさそうです。

より高価なものだと、検査項目がさらに詳細になる上、ホテルのような豪華な環境で、じっくり検査を受けられることもあります。ものによっては、100万円を超える人間ドックもあると言われています。
グレードの高いものでは、最先端の検査が受けられること以外にも、完全個室でプライバシーを確保できるもの、一流ホテルで人間ドックを受けられるというもの、内容にエステが含まれるものなど、様々なサービスが提供されているようです。
従来の人間ドックのイメージからはかけ離れた、ラグジュアリー感漂う内容に、驚かれる人も少なくないでしょう。

人間ドッグではどんな検査を受けた方がいい?

人間ドックには、色々な検査項目があります。中には「この検査、受ける意味があるのかな?」と感じるものもあるかもしれません。
それでは逆に、「受けた方がいい」と言われる検査には、どのようなものがあるのでしょうか?

たとえば、糖尿病などの生活習慣病について調べるため、空腹時血糖値や血中脂質の検査は、30代から早めに行った方がいいようです。
糖尿病などは、自覚症状が乏しいと言われることもあり、気付かずに放っておくと、症状が重くなりかねません。生活習慣の改善は、早いうちから行っておくに越したことはないでしょう。

40代は、一般的に仕事や家庭での責任が増すと言われる年代です。また、お酒やたばこによる体への負担が出てくるのも、この頃だと言われています。
飲酒量の多い人は腹部の超音波検査など、たばこを吸う人は、胸部レントゲンや肺のCT検査などで、肺がんについて調べた方がいいでしょう。

日本人の死因で一番多いものは、がん(悪性新生物)だとされています。
特に前述の肺がんに加え、大腸がんや胃がんは罹患する人が多いと言われています。大腸がんについて調べることができる便潜血、胃がんについて調べられる内視鏡検査などを受けることで、これらのがんについてチェックできるでしょう。

ちなみに、がんの検査に「PET検査」という、特殊な検査薬でがん細胞に目印をつけ、専用の装置で撮影するものがあります。
一度に全身の検査をすることができ、かつ小さながんも発見できると言われています。
ただし、検査に放射線を利用するため、ごく微量ながら被ばくするリスクがあることや、10万円ほどの高額な費用がかかってしまうことなども、考慮する必要があるでしょう。

がんに次いで、日本人の死因に多いとされているのが、狭心症や心筋梗塞などの心疾患だと言われています。
心疾患は、高齢者に多いと言われることもよくありますが、30代、40代の若い人でも、心疾患で亡くなるケースがあるようです。
心配な人は、心臓のエコー検査などを受けてみるといいでしょう。

以上、いくつかの例を挙げてみましたが、健康状態や病歴などは人によって違うため、もちろん「これだけ受ければいい」というものではありません。
主治医と相談して、実施項目を決めるという病院も多いようです。

費用の負担を減らしつつ、早期から利用したい

健康のために、人間ドックを受けた方がいいと考えてはいても、二の足を踏んでしまう人もいるのではないでしょうか。
時間がかかることと共に、価格が高いという理由で、人間ドックを受けることに抵抗がある人も多いかもしれません。

確かに人間ドックは、保健診療の対象ではありませんので、自己負担額が大きくなってしまいがちです。
しかし、自治体や健康保険組合によっては、補助が受けられる場合があります。事前に確認しておくといいでしょう。

「何歳から人間ドックを受ければいいのか」という問いについては、決まった答えはないようです。
しかし、まだ若いからと油断せず、早ければ30代からでも、定期的に受けるのがいいと言われています。
病気は早期発見・早期治療するに越したことはありません。また病気が見つからなくても、今後の健康を保つための手助けとなるでしょう。

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