お酒と聞いてすぐに思いつくのはビールやワインでしょう。発泡酒や価格の安くて美味しいワインが販売されるようになって以来、これらのお酒は多くの人にとって親しみやすいものとなりました。
またアルコール度数もビールなら5%から8%、ワインであるなら10%から15%程度とそれほど強くないことも多くの人が気軽に飲める理由の一つでしょう。
しかしたまには大人の雰囲気が漂うウイスキーを嗜み、ゆっくりとした時間を楽しむのはいかがでしょうか?
確かにウイスキーはアルコール度数が40%から60%とビールやワインに比べるとかなり強いお酒です。そのためこれまでウイスキーを飲んだことがない人はこのお酒を飲むことに少し抵抗を感じることがあるかもしれません。
しかし上手に飲めばこのお酒を十分に楽しむことができます。ではウイスキー初心者にふさわしい飲み方、そしてウイスキーの魅力についてここでお伝えしたいと思います。
初心者向けウイスキーの楽しみ方
ウイスキーの香りを楽しむ
ウイスキーの特徴の一つは香りがよいことです。そのためまずは香りを楽しむようにします。香りを楽しむコツはゆっくり空気に触れさせることです。そのためグラスに注いでからすぐに飲むのではなく、時間を置くようにします。アルコールの度数によって香りが変化していくために、時間を置くことで様々な香りを楽しむこともできます。一般的に香りの成分はアルコール度数が約20%のときが一番よいとされています。そのためウイスキーは水や氷で薄めて飲むのに適しているお酒です。
ウイスキー初心者であるなら、いきなり40%を超える度数のお酒を飲むことは容易ではないかもしれません。そのためアルコール度数を弱め、尚且つ香りをよくしてくれる水や氷はウイスキーに欠かすことができないものです。しかしただ単にウイスキーを水で割りさえすればよいというわけではありません。では次に水や氷でウイスキーを割るときのポイントをご紹介します。
水とウイスキーの割合がポイントです
一般的にウイスキーと水の割合は1対2を基準に調整されるのがよいとされています。そのためこれまでにあまり強いお酒を飲んだことがないという人はまずはウイスキー1に対して水2をグラスに注いでから味見をし、それでも強いと感じたら少しずつ水を注いで濃さを調整していくことができます。冷たいウイスキーを飲みたいという人は氷をグラスに入れるのが一般的です。
しかし氷は溶けると水になり、その分ウイスキーが薄まってしまいます。ウイスキーの飲み方に詳しい人はこれを計算に入れて氷と水をグラスに入れますが、ウイスキー初心者にとってこの計算は容易ではないでしょう。それで冷たいウイスキーを好まれる初心者の方は冷たい水を使ってウイスキーを割ることをお勧めします。そうすることで氷を入れずに冷たいウイスキーを飲むことが出来るのです。
またミネラルウォータを使用するなら美味しい水割りができるとされていますが、ウイスキーに合ったミネラルウォーターは硬度が10から100程度の軟水ミネラルウォーターです。ミネラルウォーターを使用する場合はこの点に注意することができます。また当然のことながら冷たい水割りウイスキーを飲む場合は水だけでなくウイスキーとグラスを前もって冷やしておくべきです。ウイスキーと水が冷えていればお互いが混ざりやすく、ムラのない水割りを作ることができます。
しかし中には氷を入れたグラスにウイスキーを注ぐことに憧れを抱いている人もおられることでしょう。そのような人は角のない氷を使用することで極端に水割りの濃度が変化してしまうという事態を防ぐことができます。角のある氷にウイスキーや水を注ぐと氷は溶けやすくなります。そのため水割りの濃度は容易に変化してしまいます。しかし角のない氷ではそのようなことが起こりにくく、水割りの濃度が適度に保たれます。もし角なしの氷の入手が難しければ、角なし氷を作ることができます。
まず何も入っていないグラスに氷をいくつか入れます。その氷を何度かかき回します。そうすることで氷の角が溶けてなくなります。このとき氷の角が溶けた分の水がグラスに溜まっていますので、もしこのグラスを使用して水割りを作るのであれば溶けた氷の分を計算に入れるか、もしくはグラスの底に溜まった水を捨ててから水割りを作ります。
ハイボールで飲む
ハイボールとはウイスキーをベースとしたカクテルの一種です。ウイスキーを炭酸飲料やフレッシュジュースなどと混ぜて作られたもので、非常に飲みやすいために女性にも人気があります。アルコール度数の強いウイスキーをそのまま飲むことに抵抗を感じる人は、ハイボールでウイスキーを楽しむことができます。ウイスキーと炭酸飲料、もしくはフレッシュジュースの割合は1対2がよいとされています。
また炭酸飲料でハイボールを作る場合、ウイスキーと炭酸飲料は混ざりやすいためにかき回すのは1回程度で十分です。あまりたくさんかき回してしまうと炭酸が飛んでしまうので注意が必要です。またレモンを搾るとさらに飲みやすいものとなります。この点もウイスキーをこれから飲みたいと思っている人は心に留めておくことができます。
このようにウイスキーには様々な楽しみ方がありますので、是非チャレンジしてみてください。