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初心者向け外貨についての基礎知識

自国の通貨ではない、外国の通貨のことを「外貨」といいます。

日本の場合は、日本円以外のすべての通貨、たとえばドルやユーロ、ポンドなどが、この外貨に当たります。
外貨は、外国に行った時に日本円と交換して使うこともありますが、国内で資産運用をする場合にも活用することができます。

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外貨入門

外国為替と為替相場

二国間の通貨を交換することを「外国為替」と言います。単に「為替」と呼ばれることもあるようです。

この際、非常に重要になってくるのが「為替相場(為替レート)」です。為替相場とは、外国為替市場で異なる通貨が交換される際の、交換比率のことを指すとされています。
ニュースなどで、「1ドル123円93銭」などといった言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。これは米ドルと円の為替相場を示しています。

為替相場は、基本的に市場における需要と供給のバランスによって決まると言われています。買いたい人が売りたい人よりも多ければ、その通貨の価値は上がりますし、その逆であれば価値が下がることになります。
為替相場は常に変動しており、各国の景気動向や戦争などの国際情勢、政府による市場介入など、様々な要因に左右されると言われています。

円安・円高とは?

円の他通貨に対する相対的価値が低くなると円安、高くなると円高になります。

たとえば為替相場が1ドル=100円の時に、1万円を米ドルに交換したとしましょう。この場合、1万円を100ドルに換えることができます。

しかし、為替相場が1米ドル=125円の時に1万円を米ドルに交換すると、80米ドルしか得られないことになります。より少ない米ドルしか得られないこの状況は、1米ドル=100円の場合と比べて、「円安」であると言うことができます。

反対に、1米ドル=80円の場合は、1万円を125ドルに換えることができます。より多くの米ドルを得られるこの場合は、1米ドル=100円の場合と比べて「円高」であると言えます。

為替差益と為替差損

前述の通り、為替相場は日々変動しています。この特徴を活かして、利益を得ることが可能です。

たとえば1米ドル=100円の時に、1万円を100米ドルに交換したとしましょう。そして、為替相場が1米ドル=125円になった時に、今度はこの100米ドルを円に交換します。
すると、手持ちの100米ドルは1
2500円になり、当初の1万円と比べて、2500円得をしたことになります。この2500円が「為替差益」です。

反対に、1米ドル=100円の時に、1万円を交換して得た100ドルを、1米ドル=80円の時に円に戻したとしましょう。
この場合、100米ドルは8000円になってしまい、2000円の損が出たことになります。この損が「為替差損」です。

このように、為替相場の変動によって、利益を得られることもあれば、損を被ってしまうこともあります。
外貨を持つ場合、為替相場の変動によって外貨建て資産の価値が変動する可能性、すなわち「為替変動リスク」はつきものだと言えるでしょう。

どんな金融商品があるの?

外貨を活用して資産運用をするための手段は、ひとつではありません。
ここでは外貨建ての金融商品の一部を、簡単にご紹介しましょう。勿論、活用運用は自己責任ですよ。

・外貨預金
円を外貨に換えて、銀行に預けることができます。普通の預金と同じく、普通預金と定期預金があります。
外貨預金での金利は、一般的に日本円の預金よりも高いと言われています。そのため、為替差益に加えて、利息にも期待できる場合があります。
また外貨預金をする場合は、外貨普通預金よりもより金利の高い、外貨定期預金を利用することが多いようです。

外貨預金のデメリットとしては、手数料がかかることや、外貨定期預金の場合は好きなときに円に戻すことができないこと、などが挙げられるようです。
為替差損や手数料の負担のために、元本割れすることがあるということも、頭に入れておく必要があるでしょう。

・外貨MMF
MMFは「Money Market Fund」の略で、外貨建ての投資信託のこととされています。
元本の保証はありませんが、投資対象が安全性の高い国債や社債のため、リスクは低いと言われています。

外貨預金に比べて手数料が安いことや、利回りがいいこと、小額から始められることなどが、外貨MMFの魅力だと言われています。
また、いつでも換金できるため、外貨定期預金よりも、為替差益による利益を得やすいでしょう。

・FX
FXは「Foreign Exchange」の略で、一般的には「外国為替証拠金取引」のこととされています。
異なる2国間の通貨を売買して、為替差益や金利差により、利益を得ることができます。

FXは手数料が安く、かかるコストが低いとされています。
また、「レバレッジ」をかけることで、用意するお金(証拠金)の、何倍もの金額の外貨を取り扱うことができます。

たとえば、10万円を証拠金として用意し、レバレッジを10倍にすれば、100万円として取引を行うことができます。
レバレッジが高くなればなるほど、ハイリスク・ハイリターンとなります。初心者は1~3倍程度の、少ない倍率で始めた方がいいでしょう。

投資は余裕資金で

前述の通り、外貨による資産運用には、「為替変動リスク」がつきものだと言われています。
今後の為替相場がどうなるのかは、プロにも読むのが非常に難しいと言われています。利息狙いで金利の高い通貨を選んで投資していたところ、結局為替差損で元本割れしてしまった…などといったケースも考えられます。

外貨建てに関わらず、投資をする場合は、生活費などの「すぐに必要なお金」ではなく、余裕資金で行うのがいいと言われています。
生活に必要なお金を投資に回してしまうと、損が出たときに生活が維持できなくなったり、借金をしなければならなくなったりするかもしれません。
資産を増やそうと考えるのはいいことですが、かえって資産を減らすことにならないよう、何に投資するかをよく考え、また余裕資金の範囲内で行うのがいいでしょう。

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